皆さん、SAN値減らしてますか?
コロナで自粛続きの昨今、外食や旅行などの楽しみが制限されて毎日がSAN値チェックですよね。
私は友人とボドゲやマーダーミステリー、そしてクトゥルフ神話TPRGなどをしてその鬱憤を晴らしています。
さて、この記事では筆者と同じように自粛生活の中クトゥルフ神話TRPGを遊んでいる方々へ向けて、過去実際にプレイしたシナリオからおもしろかったものを、有料/無料を問わず独断と偏見で選出して紹介します。
完全に個人の好みで選んだシナリオたちになるので偏りがあるかもしれませんが、皆さまのシナリオ探しに少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ちなみに、筆者や筆者の友人がクトゥルフ神話TRPGのシナリオ探しをする際、よく参考にするのがYouTubeやニコニコ動画にアップロードされているリプレイ動画です。そのため、動画サイトでリプレイ動画をよく見る人にとっては「見たことあるやつじゃん」というシナリオを多分に含む可能性があります。すいません。
なお、この記事は筆者が「おもしろい!」と感じるシナリオが現れるたびにどんどん追記していく予定です。
このブログでは他にも、初心者向けのおすすめシナリオも記事としてまとめているので、興味があれば覗いてみてください(紹介している一部のシナリオはこの記事と重複していますが...)。
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【クトゥルフ神話TRPG】初心者キーパーにおすすめなシナリオ8選
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目次
オススメシナリオ1: 永すぎた前奏
シナリオ名 | 永すぎた前奏 |
シナリオ作者 | しろくま様 |
シナリオ形式 | 異世界シティシナリオ |
推奨人数 | 4人〜5人 |
所要時間 | 6時間程度(ボイスセッション) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
【あらすじ】
炎天下の中、渋谷スクランブル交差点の雑踏を歩く探索者。突然、騒がしさが消え、街が静止してしまう。戸惑う探索者の後ろから「頭をさげて」と声がかかる。咄嗟に身をかがめた頭上を刃が通り過ぎるのを感じた。気が付くと街中の人間の頭がずり落ち、首からは噴水のように血が吹き上がっている。
全てのモノがなぎ倒された街の中心で、灰色の塔がそびえ建っていた。探索者たちは元の世界へ帰るため、塔の頂上を目指す。
永すぎた前奏 シナリオ本文より
筆者が今まで遊んだ中で最もおもしろかったと感じたのがこの「永すぎた前奏」です。
あらすじを読んでわかるように、突然時が止まったように静止する街、頭上をかすめる刃物、そして周囲の人間の死と序盤からものすごい世界観に放り込まれます。
この世界観だけでも探索欲をくすぐられてプレイしてみたくなる魅力がありますが、その後も怒涛の展開です。
絶体絶命のピンチあり、ハラハラする戦闘あり、ドラマチックなラストありと、プレイ中ダレることなく最初から最後までワクワクしながら遊んだのをよく覚えています。
筆者はプレイヤーとして参加しましたが、一緒に遊んだ友人たちもプレイ後に声を揃えて「このシナリオはすごい!超おもしろかった!」と絶賛していたので、まだ遊んだことのない方には是非遊んで見て欲しいシナリオです。
ちなみに、筆者たちの卓ではロスト1名、四肢をなくしつつも生還した探索者2名、五体満足で生還した探索者1名と、なかなかに壮絶でした。
一歩間違えば全然死ねる難易度なので、プレイヤーとしてはハラハラドキドキしっぱなしでした。
終わった後の感想戦に花が咲くこと間違いなしです!
オススメシナリオ2: 二つの館
シナリオ名 | 二つの館(有料) |
シナリオ作者 | うそうま卓様 |
シナリオ形式 | 謎解きクローズドシナリオ |
推奨人数 | 4人〜5人 |
所要時間 | 6〜7時間程度(ボイスセッション) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
あらすじ
探索者たちは「朝の館」と「夜の館」と呼ばれる2つの館に別れて目を覚ます。各館に備え付けられた液晶の画面から、ピエロ姿の謎の人物が語りかけてくる。ピエロによれば、それぞれの館には8人ずつの人間が閉じ込められており、さらにそれぞれの館に殺人鬼が2人ずつ紛れ込んでいるという。
生還するには殺人鬼に殺される前に殺人鬼を見つけ出すことが必要だ。ただし、助かるのは先に殺人鬼を捕らえた館のみ、もう片方は死んでしまう。突然叩きつけられたピエロからの挑戦状、探索者たちは見事殺人鬼を見つけ出し、このデスゲームから生還できるのか!?
YouTubeやニコニコ動画で活動されているうそうま卓様のシナリオ。
あらすじからもわかるように、プレイヤーたちは2つの館に分かれて行動し、それぞれの館で殺人鬼を見つけ出して捕らえる必要があります。
2つの館には探索者を含めそれぞれ8人ずつ人間がいるので、その中から殺人鬼を見つけるために必要な情報を探索し、得られた情報から推理をしていくのがメインとなるシナリオです。
また、特殊なカードの存在や「Yes」か「No」かで答えられる質問には全て答えてくれるデスマスクと呼ばれる特殊な存在など、探索・推理をおもしろく彩ってくれるギミックも満載!
とことん謎解きを楽しみたいプレイヤーの方におすすめできるシナリオで、非常に頭を使うことになると思います。
注意点は、かなりロスト率が高いこと。
多くの場合、半数の探索者はロストしてしまうシナリオなので、愛着のあるキャラクターを死なせたくない...という場合は避けた方がいいかもしれません。
探索者を含め全部で16人の行動を把握して操らなければならないので、キーパー難易度は非常に高い...というか忙しいと思います。
筆者の卓では筆者自身がキーパーを務めましたが、忙しすぎて目が回りそうでした。笑
また、プレイヤー視点ではおそらく難易度の高い謎解きに頭がいきすぎて、だんだんロールプレイする余裕がなくなってくると思います。
2つの館のうち先に殺人鬼を見つけた館しか助からない...絶望的な状況やな...
オススメシナリオ3: emotional 〜アイドルを救え〜
シナリオ名 | emotional 〜アイドルを救え〜(有料) |
シナリオ作者 | ギャラクティカファンブル(ぱぱびっぷTRPG)様 |
シナリオ形式 | 濃ゆいキャラクターだらけのシティシナリオ |
推奨人数 | 3人〜5人 |
所要時間 | 4〜7時間程度(ボイスセッション) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
あらすじ
探索者たちは知り合いのアイドル「大山田やゆよ」に相談があると呼び出され、とある占い師から届いた「ライブを中止しろ、さもなくばお前は再起不能になる」という予言について調べてほしいと頼まれる。
探索者たちが予言を送ってきた占い師を尋ねると、彼はこれから「とんでもないことが起こるからそれを止めてくれ」「世界はお前たちの肩にかかっている」と一方的にまくし立てる。突然世界の運命を託された探索者たちは困惑しながらも調査に乗り出す。
こちらも動画配信者であるぱぱびっぷ様作のシナリオ。突然世界の命運を託される謎の展開から始まります。
様々な場所を訪れて探索し情報を集めたり、NPCたちとうまく交渉をして情報を引き出したりと、シティならではの楽しみもありつつ、序盤に突然のピンチを迎えてからの急展開にプレイヤーたちは驚くはず。
また、動画配信者が作ったシナリオだけあって、出てくるキャラクターが全員動画映えするんじゃないかというくらい濃い性格で、キーパーは演じるのが楽しくなるはず。
キャラクターのイメージが掴みやすいようにサンプル会話を書いてくださっているので、ロールプレイが苦手なキーパーでも濃いキャラたちをおもしろおかしく表現できると思います。
探索者としても濃ゆいNPCたちとの絡みのロールプレイはこのシナリオのお楽しみポイントの1つです。
シナリオギミックとNPCの性格もあってか、シナリオが進むごとに登場NPCとの会話がだんだん面倒になっていき、扱いがぞんざいになります。
濃いキャラたちへの扱いがひどくなっていく様がキーパー視点だとよりおもしろく写ってしまい、筆者も終始笑いっぱなしでした。
ロールプレイをしっかり楽しみつつ、クトゥルフらしいシティシナリオの探索もできるシナリオですね!
オススメシナリオ4: Life goes on ~人生は続く~
シナリオ名 | Life goes on ~人生は続く~(有料) |
シナリオ作者 | ギャラクティカファンブル(ぱぱびっぷTRPG)様 |
シナリオ形式 | つらい葛藤がある系クローズド |
推奨人数 | 2人〜4人 |
所要時間 | 4〜6時間程度(ボイスセッション) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
※ シナリオに記載がないので「推奨人数」「所要時間」ともに管理人の独断と偏見で記載しています
あらすじ
探索者は「橘ゆずか」という少女が、男に絡まれているところを助けて仲良くなる。
仲良くなった一行はゆずかの頼みでショッピングモールを探索することになるが、そこに怪しい男が現れて...。
始まりから終わりまでストーリー展開が個人的に大好きなシナリオ。
ネタバレになるからあまり言えないですが、「衝撃的な前半戦 / 心が苦しい後半戦」というイメージのシナリオだと思ってもらえるといいかなと思います。
最後には探索者たちが重大な決断を迫られる場面も。
参加者がはぜひ「自分の探索者ならどう思うか」を突き詰めて考えて欲しいです。
筆者の卓でこのシナリオを経験した探索者の中には、のちのシナリオに本シナリオの出来事を引きずるほど感情移入してくれたキャラクターもいました。
最後に突きつけられる選択は、究極の2択というかんじ。登場人物への感情移入もあって、個人的にはかなり心にくる選択やった...。選択するときの葛藤がこのシナリオのいちばんおもろいところやけどね!
オススメシナリオ5: リボルバー
シナリオ名 | リボルバー |
シナリオ作者 | シャイ様 |
シナリオ形式 | 謎解きクローズド |
推奨人数 | 3〜5人 |
所要時間 | 3〜5時間程度(オフライン) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
【あらすじ】
探索者達は大きな爆発音と共に同時に意識を取り戻します。そして、冷たいコンクリートに横たわっていることに気づきます。
そこは見知らぬ空間であり、探索者はどうしてそこにいるのか、どうしても思い出すことはありません。
最後に思い出されるのは、それぞれの日常生活、いつものように寝床に着いた記憶だけです。
リボルバー シナリオ本文より
謎解きありのシナリオをプレイしたいならこのシナリオがおすすめ。
その名の通り「リボルバー」が出てくるのですが、この銃を使った謎解きギミックが非常におもしろいです。
プレイヤー視点では謎が分かった時に「そういうことか!」とカタルシスを得ることができるでしょう。
キーパー視点では言わずもがな、探索者たちがうんうん悩むところをニヤニヤ見ることができて楽しいです。
基本的には謎解きメインのシナリオではありますが、場合によってはとんでもない怪物と戦うハメになることも...。
ただしその場合も、リボルバーがギミックとしていい働きをしてくれるので理不尽な戦いにならない点もGoodです。
僕はプレイヤーとしてプレイしたけど、リボルバーを使った謎解きは難しくて挑戦しがいがあったで!
オススメシナリオ6: この病院は渇いている
シナリオ名 | この病院は渇いている |
シナリオ作者 | アカシック13(p.14〜) |
シナリオ傾向 | 初心者向けクローズド |
推奨人数 | 3〜5人 |
所要時間 | 2〜3時間程度(オフライン) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
【あらすじ】
必要性にかられてか、仕事のためか、はたまた好奇心に引かれてか。
探索者たちはずいぶんと長い間放置されていた川喜田病院へと足を踏み入れることとなる。
こちらのシナリオは筆者がボードゲームカフェを訪れて、店員さんにキーパーをしてもらって人生で初めてクトゥルフ神話TRPGをやった時に遊んだシナリオです。
「アカシック13」という公式のシナリオブックの中に掲載されています。
シナリオ傾向は廃病院を舞台にした非常にオーソドックスなクローズドシナリオです。
クトゥルフ界隈では有名な「悪霊の家」というシナリオと非常に似ているシナリオで、病院を探索し最後に戦闘という流れで、クトゥルフの面白い部分を短時間でコンパクトに楽しむことができるので、初めてのプレイヤーがいる場合などにおすすめできます。
シナリオ中に出てくるギミックが非常におもしろく、場合によってはプレイヤー同士が一時的に仲違いするような展開もあり得ます。
プレイしてからしばらく経ちますが、シンプルなシナリオながら特殊ギミックのおかげでハラハラすることができて、非常に楽しかったのを今でも覚えています。
キーパーとしても、特殊ギミックの部分以外は、プレイヤーが調べると宣言した場所の描写を読み上げていくだけで回せてしまうので、初心者キーパー用のシナリオでもあると思います。
特殊ギミックの詳細はお楽しみのためにここでは言いませんが、僕がプレイした際にはギミックの影響でプレイヤーキャラクター同士が殴り合いに発展したりと、かなり面白い展開になりました(笑)
オススメシナリオ7: 死にたがり電車
シナリオ名 | 死にたがり電車 |
シナリオ作者 | ごんずい様 |
シナリオ傾向 | 時間制限有クローズド |
推奨人数 | 1人 |
所要時間 | 2時間程度(オフライン) |
キーパー難易度 | |
プレイヤー難易度 |
特殊なギミックのあるソロのクローズドシナリオです。
ザ・ホラーな描写が特徴的で、探索の中で出てくる凄惨な光景、グロテスクな描写の数々はリアルSAN値を削ってきて、「ああ、クトゥルフやってる...」という気分にさせてくれます。
そんなホラー全開の状況の中で出会う1人のいたいけな少女...、この少女をどう扱うかはロールプレイのしどころです。筆者はキーパーとして3人の友人たちとそれぞれ遊びましたが、少女への反応は三者三様で非常に楽しめました。
また、特殊なギミックがシナリオに大きく関わっており、プレイヤーが「あること」に気付けるかどうかが試されます。
リアルアイデアを前提とした特殊なクリア方法のため、ある程度クトゥルフ神話TRPGをプレイしたことのある中級者以上の方が対象のシナリオです。
TRPG慣れしている人は早い段階で仕掛けに気づくことができるかも...?
僕がプレイした時はギミックになかなか気づけなかった...。それに少女にも悲惨な運命を辿らせてしまって、終わってからめちゃくちゃ落ち込みました。笑
ルルブを用意するのを忘れずに
最後に、クトゥルフ神話TRPGを遊ぶ際には基本的なルールがまとめられているルールブック(略してルルブ)が必要です。
リプレイ動画を見てなんとなくルールを把握している人でも、実際にキーパーとしてセッションを進めていく中で細かいルールがわからなくなることがよくあります。
ルルブは値段が高めなので、参加者全員が持つ...となるとハードルが高いです。
もちろん全員持っているに越したことはありませんが、メンバーで少なくとも1冊は持っておくといいでしょう。
ルルブを用意するとき、クトゥルフ神話TRPGのルールブックとして新版(第7版)と旧版(第6版)の2冊が存在していて混乱するかもしれません。
どちらを購入してもクトゥルフ神話TRPGを遊べることに変わりはありませんが、「新」クトゥルフ神話TRPGルールブック(以下、新版)の方が現代に合わせて情報が更新されており、今後新版ルールがスタンダードになっていくと思います。
これから始める方は、特にこだわりがなければ新版を選ぶのがオススメです。
どちらのルールブックを用意するべきか迷っている人は以下の記事を参考にしてみてください。
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おわりに
以上、この記事では管理人が完全に主観で選んだおすすめシナリオを紹介しました。
今後遊んだシナリオで紹介したいと思えるものがあればここに追記していく予定です。
皆さんがお気に入りのシナリオを見つけて、楽しいクトゥルフライフを送れることを願っています。
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